「Deno 1.12」が公開、REPLでTypeScriptをサポート
JavaScriptランタイムエンジン「Deno」の開発チームは7月13日、最新版「Deno 1.12」を公開した。
DenoはNode.jsの開発者らが開始したプロジェクトで、V8とRustをベースとしたJavaScriptとTypeScript向けのランタイムエンジン。安全性を特徴とし、単一の実行ファイルとして提供され、明示的な指示のない限りファイル、ネットワーク、環境にアクセスしない。依存性インスペクタのdeno info、コードフォーマッタのdeno fmtなどのツールをビルトインで備える。Deno 1.12は6月に公開されたバージョン1.11に続く最新版。
リクエストが多かったというREPL(Read-Eval-Print Loop)におけるTypeScriptのサポートが加わった。これまでJavaScriptのみを実行できたが、TypeScriptのコードをコピー&ペースとすることができないなどの不便さがあったが、TypeScriptのコードをトランスパイルして、JavaScriptコードをオンザフライで実行できるという。 Web Crypto実装で、鍵を生成するgenerateKey、署名のsign、署名検証のverify、と3つのAPIをサポートした。次のリリースでは対応するAPIを増やすとしている。ネイティブHTTPサーバーでWebsocketのサポートが加わった。WebSocketのRustによるネイティブ実装だが、まだ検証が十分ではないため安定性がない扱いとなっている。
Web Platform APIのサポートとして、Channel Messaging APIのMessageChannelとMessagePortを利用できるようになった。また、バージョン1で実現したWebAssemblyのサポートを強化し、バッファされたインスタンス化であるWebAssembly.compile()とWebAssembly.instantiate()に加え、ストリーミングバージョンも利用できるようになった。最新版では、ResponseとPromise
Deno
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