時系列データをネイティブサポートした「MongoDB 5.0」が公開

 米MongoDBは7月13日、ドキュメント指向データベースの最新のメジャーリリーースとなる「MongoDB 5.0」の一般公開(GA)を発表した。時系列のネイティブサポートなどが加わっている。

 MongoDBはJSONのような形式でドキュメントとしてデータを表現するドキュメント指向のデータベース。スキーマレスで、分散構成が可能。独自のServer Side Public License(SSPL)の下で公開されている。MongoDB 5.0は2018年に公開された4系に続くメジャーリリース。

 時系列データを格納するコレクションを導入した。通常のコレクションと合わせて利用でき、容易に時系列データを組み合わせることができる。時系列コレクションで時系列データを格納することで、クエリの性能を改善し、ディスクの使用も削減できるとしている。

 Versioned APIを導入した。アプリのライフサイクルとMongoDBデータベースのライフサイクルを分割するもので、後方互換を損なうリスクを伴うことなくMongoDBをアップグレードできるという。新しい機能を導入するときはアプリケーションのみをアップデートすればいいとしている。合わせて、コレクション向けのシャードキーをオンデマンドで変更できるLive Rehardingも導入した。データベースのダウンタイムが生じないため、アプリケーションの変更を柔軟に行うことができる。このほかにも多数の機能強化が加わっている。

 開発チームは5.0リリースに合わせて、5系より新機能や機能強化をより迅速に提供するために4ヶ月に一度”Rapid Release”としてリリースし、年に1度メジャーリリースを出す方針を発表している。

MongoDB
https://www.mongodb.com