「Firefox 90」公開、FTPサポートが削除

 Mozillaは7月13日、オープンソースのWebブラウザの最新版となる「Firefox 90.0」を公開した。

Firefox 90は6月始めに公開したバージョン89に続く最新版。FTPサポートが削除された。以前から発表していた計画に基づくもので、バージョン82でサポート廃止されていた。

 Windows版では、バックグラウンドアップデートが可能になった。Firefoxが動いていない時に、7時間おきにダウンロードをチェックして最新版をインストールするもので、常に最新版が利用できるようになる。この機能を利用するためには、「設定」から「Firefoxアップデート」を選択し、自動でアップデートをインストールするを有効にする必要がある。同じくWindows版の機能として、サードパーティモジュールの情報を集めたページ(about:third-party)を用意した。アンチウイルスなどのサードパーティアプリケーションがFirefoxにモジュールを読み込んだ結果、クラッシュを引き起こすなどの問題が生じていることへの対策となる。

 バージョン87で導入したプライバシー機能の「SmartBlock」が「SmartBlock 2.0」として強化された。SmartBlockはプライベートブラウジングおよびStrict Modeのトラッカーブロックメカニズムで、バージョン2では、外部のFacebookスクリプトのブロックによりトラッキングを遮断するが、Facebookでログインを選択するときは自動的に読み込まれるようになった。バージョン83で導入したHTTPS-Onlyモードで、about:preferences#privacyで例外を管理できるようになった。

 このほか、開発者向け機能も強化され、セキュリティをはじめ不具合も修正されている。Firefox 90はLinux、macOS、Windowsに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Firefox
https://www.mozilla.org/ja/firefox/