Ubuntu 20.04 LTSベースの「Linux Mint 20.2 "Uma"」公開

 デスクトップ向けのLinuxディストリビューションを開発するThe Linux Mintは7月8日、最新版となる「Linux Mint 20.2 “Uma”」公開を発表した。

 Linux Mintは、モダンで使いやすいOSを目指したLinuxディストリビューション。UbuntuとDebianをベースとし、デフォルトのデスクトップ環境はCinnamon、MATE、Xfceの3種類を用意する。Linux Mint 20.2は2020年6月に初版が公開された20系の最新版。20.1が1月に公開されており、それに続くリリースとなる。

 Linuxカーネル5.4、Ubuntuはバージョン20.04 LTSをベースとし、2025年までサポートされる。Cinnamonのバージョンが5.0となった。Xfceは4.16に、MATEは1.24になった。 Update ManagerでCinnamon Spiceのアップデートをサポートし、アプレット、デスクレット、テーマ、拡張をアップデートできるようになった。自動モードにすることで、Spiceアップデートの自動化もできる。Update Managerではこのほか、Cinnamon/MATE/Xfce共通として、通知の改善、Flatpakアップデートの自動化なども加わっている。CinnamonとMATEでは、ファイル名の一括名称変更ができるBulkyも導入した。

 GNoteに代わってSticky Notesを導入した。GTK3で作成されており、HiDPIをサポートする。GNoteの機能に加えて、デスクトップに付箋のように貼り付けることもできる。バージョン20で導入したファイル共有Warpinatorでは、専用のAndroidアプリによりAndroid端末でも利用できるようになった。伝統的なGTKデスクトップ環境向けに汎用のアプリケーションを生成するためのXAppsプログラムも強化した。イメージビューアで.svgz画像のサポートが加わったほか、PDFファイルの注釈表示も改善した。スライドショーモード時に、spaceボタンでの一時停止/再生が可能となった。

 このほかにも、多数の細かな機能強化が加わっている。

Linux Mint
https://linuxmint.com