「systemd v249」が公開

 Linuxシステムのサービス管理ツール「systemd」開発チームは7月7日、「systemd v249」を公開した。

 systemdはLinuxのシステムとサービス管理ツール。PID 1として動き、残りのシステムがスタートする。サービス開始にソケットとD-Busアクティベーションを用い、並列処理、オンデマンドでのデーモン開始、Linuxのcontrol groupsを使ったプロセスの追跡などの特徴を備える。systemd v249は3月に公開されたバージョン248に続く最新版。

 ファイルシステム全体のA/Bアップデートが可能になった。一定条件のもとで、新しいOSバージョンがパーティションにドロップインすると、ラベルが匹敵するバージョン識別子にアップデートされるという。

 システムユーザーとグループを生成するsystemd-sysusersでは、初回起動時にユーザーのパスワード設定を容易にする機能強化を図った。また、systemd-firstbootでは、クレデンシャルシステムで複数のシステムパラメーターを問い合わせられるようになった。OSイメージ実装時に自動的にシステムに合わせて調整するsystemd-repartでも、パーティション設定ファイルなどの強化が加わった。このほかにも多数の機能強化が加わっている。

systemd
https://systemd.io