元Red Hat CEOのJim Whitehurst氏がIBMプレジデント職を退任

 米IBMは7月2日、プレジデントを勤めていたJim Whitehurst氏が現職を退任することを発表した。Whitehurst氏はRed HatのCEOを務めていた人物で、IBMによる買収とその後の統合で重要な役割を果たした人物。今後はシニアアドバイザーとして関わる。

 Whitehurst氏は2007年にRed HatにCEOとして入社し、その後Red Hatを成長に導いた。IBMがRed Hatを買収したのは2019年、その翌年にプレジデント職に就き、Red HatのCEOをPaul Cormier氏に譲った。それからは、Red Hat買収の立役者であるIBM CEOのArvind Krishna氏とタッグを組み、Red Hatの統合を進めた。一部からは、IBMの次期CEOとも目されていた。

 Krishna氏は異動を告げるプレスリリースで、「買収発表から3年近く、Jim(Whitehurst氏)はIBMの戦略を明確にすることだけでなく、IBMとRed Hatがきちんと連動し、テクノロジープラットフォームとイノベーションが顧客に価値をもたらすという点で重要な役割を果たした」と記している。今後はシニアアドバイザーとしてKrishna氏、そしてエグゼクティブリーダーシップチームに関わるという。

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