SingerベースのELTプラットフォームMeltanoがGitLabより独立

 オランダGitLabのELTパイプライン向けツールMeltanoプロジェクトは6月30日、スピンアウトして独立した事業として運営していくことを発表した。

 Meltanoは抽出、書き出し、変換をELT(Extract、Load、Transform)プラットフォームで、オープンソースのデータインテグレーションを実現する。データコネクタのSingerをベースとし、デバッグ可能や拡張性などを備える。DevOpsを考え方を踏襲し、ローカルで開発、テストしてデプロイできる。

 MeltanoはGitLab内部で3年前に開始したプロジェクトで、4月にはデータ抽出(taps)を用意に構築できる「Meltano SDK 0.1」を公開している。また、コミュニティが開発したSinger tapsとターゲットを簡単に検出できるSiinger向けのMeltanoHubの整備も進めている。コミュニティも増えており、Slackには1200人が参加しているという。今回、ベンチャーキャピタル米GVが主導する総額420万ドルのシードファンドを受けてGitLabからスピンアウトを果たした。合わせて、ワークフロー管理の「Apache Airflow」の作者などが参画することも明らかにしている。

 MeltanoのCEOには、プロダクトとデータ、エンジニアリングの両部門を率いるDouwe Maan氏が就任する。製品側では、ETL、SaaSからのデータ読み込みを行うリバースETL、dbtの統合、MeltanoHubの強化、Singerプロトコルの改善などをロードマップとして明らかにしている。

Meltano
https://meltano.com/