「Prometheus 2.28.0」が公開、PromQLエディタがデフォルトに

 オープンソースのモニタリングシステム「Prometheus」開発チームは6月21日、最新版となる「Prometheus 2.28.0」を公開した。PromQLエディタが正式扱いになるなどの強化が加わっている。

 PrometheusはGoで作成されたシステムとサービスをモニタリングするソフトウェア。多次元データモデルとクエリ言語PromQLを備え、時系列データからアドホックでグラフ、テーブルを生成したりアラートを設定できる。プロジェクトはLinux FoundationのCloud Native Computing Foundation(CNCF)の下で運営されている。Prometheus 2.28は2017年に公開されたバージョン2系の最新のポイントリリース。

 実験扱いのPromQLエディタがデフォルトになった。クエリ言語向けに自動入力補完、シンタックスハイライト、リンティングなどの機能を備える。UIでは、グラフ時系列の上にexemplarsのレンダリング表示が可能になった。KubernetesのSD(ServiceDiscvery)でkubeconfigファイル経由でAPI Serverアクセスを設定できるようになるなどの機能強化が加わった。

 また、ルールテストなどができるPromtoolでは、データのインポート/バックフィル時にアウトプットをサイレントにする–quietフラグが加わった。この他にも細かな強化が加わっている。

Prometheus
https://prometheus.io