オープンなドキュメントフォーマット「ODF 1.3」がOASIS標準として承認

 LibreOfficeの開発母体であるThe Document Foundationは6月23日、「OpenDocument Format for Office Application(ODF)」の最新版がOASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)の標準として承認されたと報告した。

 OpenDocument Format for Office Application(ODF)はXMLベースのオフィススイート向けのファイルフォーマット。アプリケーションとプラットフォームに依存しないデジタルドキュメントファイルフォーマットで、テキスト、表計算、プレゼンテーション、グラフィックス、描画、チャートなどを対象とする。LibreOfficeではネイティブドキュメントフォーマットとして採用している。

 今回OASISに承認されたバージョン1.3は、2011年にOASIS標準として承認されたODF 1.2に続くもので、Document Foundationが機能開発の主たるスポンサーとなった。

 ODF 1.3の重要な特徴として、ドキュメントへの電子署名、OpenPGPベースの暗号化、変更追跡などが加わった。OASISは仕様に対して、賛成14票、反対0票で標準として採択したという。ODF 1.2は2015年に国際標準化機構(ISO)よりISO/IEC 26300として定められており、ODF 1.3も今後ISO標準となることが予想される。ODF 1.3の仕様は4月27日付けでOASISのWebサイトで公開されている。

OASIS
https://www.oasis-open.org