「GitLab 14.0」が公開

 オランダGitLabは6月22日、Gitリポジトリ管理の最新のメジャーリリースとなる「GitLab 14.0」の公開を発表した。

 GitLabはオープンソースのGitリポジトリ管理ソフトウェア。ソースコード管理、パッケージ管理、CI/CDツールチェーンなどの機能も包含する。 GitLab 14.0は、2020年5月に公開された13系に続く最新のメジャーリリース。

 無料版の機能としては、CI/CDパイプラインエディタで初期テンプレートを導入した。パイプラインを設定していない場合、エディタがテンプレートを事前に読み込み、3ステージのパイプラインを表示するようになった。シンタックスの説明やチップスも表示されるため、カスタマイズしてすぐに走らせることができるとしている。インフラの構築をコードで行うHashiCorpのTerraformモジュールレジストリを組み込んだ。バージョン13.12までは外部のTerraformモジュールレジストリ、ローカルモジュール、またはGitベースのモジュールを使う必要があったが、バージョニングのサポートが適切ではない場合があった。Terraformモジュールレジストリを組み込むことで、セマンティックバージョニングを使ってアップグレードやメンテナンスができる。

 トップナビゲーションメニューが新しくなった。Projects、Groups、Moreを統合し、これまでより少ないクリック数で目的の機能にアクセスできるという。サイドバーのナビゲーションもデザインが新しくなった。

 Kubernetesクラスタの管理では、これまでのCI/CDテンプレートベースのアプローチではなく、プロジェクトテンプレートからクラスタ管理プロジェクトを作成するようになった。新しいアプリケーションは、これまでのHalm v2に代わってHalm v3でインストールされるようになった。

 MicrosoftのVisual Studio Code(VS Code)向けのGitLab Workflow 3.21.0で、マージリクエストレビュープロセスをサポートした。  このほかにも多数の強化が図られている。

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