「Eclipse IDE 2021-06」が公開、Java16をサポート

 非営利団体Eclipse Foundationは6月17日(ベルギー時間)、最新版となる「Eclipse IDE 2021-06(バージョン4.20)」の公開を発表した。合わせて、Eclipse IDEスイートの製品、関連技術などの継続的な進化を持続性を目指す「Eclipse IDE Working Group」の立ち上げも明らかにした。

 Eclipse IDEは2001年にIBMが公開したツールを土台とするオープンソースのデスクトップ向け統合開発環境(IDE)スイート。ダウンロード数は数千回、数百万人単位のユーザーを抱える。Eclipse IDEは四半期おきのリリースサイクルを持ち、2021-06は、3月に公開した2021-03に続く最新版。3月に登場したJava 16のサポートが加わった。JEP 394(instanceofのパターン・マッチング)、JEP 395(Records)、Sealed Classes(JEP 397)などのJava16の新機能を利用できる。

 ハードウェア側では、Apple M1チップ搭載システムのMac AArch64(Arm64)をサポートした。Java Editorでは、ローカル変数作成のクイックフィックスの強化、instanceof表現を使うクリーンアップなどが加わった。デバッグも改善している。

 新しく立ち上げたEclipse IDE Working Groupは、Eclipse Platform、デスクトップIDE、土台技術の開発の継続と活性化を目的とし、ガバナンスやガイダンス、資金をもち、コミュニティを支援する。設立メンバーとしてIBM、独SAP、独EclipseSource,、独Yatta Solutionsが名を連ねている。

Eclipse Foundation
https://www.eclipse.org/
Eclipse IDE Working Group
https://ide-wg.eclipse.org