アラートシステムを強化した「Grafana 8.0」が登場

 米Grafana Labsは6月8日、オープンソースのモニタリングデータ可視化技術の最新版「Grafana 8.0」公開を発表した。

 Grafanaはログなどシステムの稼働状況を示すデータを可視化するオブザーバビリティ技術をオープンソースとして提供する。ライセンスはApache License 2を採用してきたが、4月にAGPL v3に変更することを発表している。Grafana 8.0は2020年5月に公開されたバージョン7系に続く最新のメジャーリリースとなる。

 アラートシステムを大幅に刷新した。アラートはGrafanaコミュニティの要求が高い分野とのことで、8.0ではPrometheusアラートとGrafanaアラートを同一のUIで閲覧・編集できるようになった。Grafanaが管理するアラートとPrometheus互換のデータソースからのアラートの両方をサポートし、オプションとして提供される。

 ビジュアル化では、文字列とブール型のステートを色や代替のテキスト表示にマッピングできるValue mappingsエディタを導入した。合わせて、時系列でステートを表示するStateタイムラインパネル、ステート履歴パネルなども新たに導入した。また、Histogram可視化も独立した機能となった。7.4でプレビュー導入したリアルタイムのストリーミングが正式な機能となった。IoTのユースケース向けとしており、MQTTデータソースでwebsocket接続を使うか、cURLやTelegrafを使ってデータをストリーミングできる。

 このほか、追跡、ログなどで細かな強化が加わり、性能も改善した。

Grafana
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