デスクトップ環境「KDE Plasma 5.22」が公開、Waylandサポートを強化

 The KDE Communityは6月8日、Linux向けデスクトップ環境の最新版となる「KDE Plasma 5.22」公開を発表した。Waylandサポートの強化、外観の改善などが加わっている。

 KDE Plasma 5.22は2014年に初版が公開されたKDE Plasma 5系の最新版。コードのリファクタリングとクリーンナップを進めることでレスポンス性と性能、安定性を強化した。

 Waylandのサポートを継続して強化し、可変リフレッシュレート(VRR)などが利用できるようになった。Plasma Waylandセッションで、利用シーンに合わせて異なる環境を使う機能Activitiesをサポートした。また、Global MenuアプレットもWaylandに対応し、メニューアイテムを検索できるようになった。インターフェイスでは、何らかのウィンドウが最大化された時はパネルとパネルウィジェットが不透明に、それ以外は半透明となることで作業に集中しやすくるAdaptive Transparencyを導入した。Task Managerも使い勝手を強化した。

 アプリではKSysguardに代わってPlasma System Monitorがデフォルトのシステムモニタリングアプリとなった。Sticky Notesなどアプレットとウィジェットも強化した。ミニコマンドラインランチャーのKRunnerは、複数行の表示が可能になった。検索機能も強化し、検索結果の重複表示を無くした。このほか、ウィンドウ管理KWin、通知などでも強化が加わっている。

The KDE Community
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