「openSUSE Leap 15.3」が公開、SLEとバイナリ互換

 openSUSEプロジェクトは6月2日(ドイツ時間)、Linuxディストリビューションの最新版「openSUSE Leap 15.3」公開を発表した。

 openSUSEは独SUSEの「SUSE Linux Enterprise」のソースコードを使って作成するディストリビューション。openSUSE Leap 15.3はSUSE Linux Enterprise 15 SP3をベースとしており、最低1年半サポートする。

 openSUSE Leap 15.3は互換性を強化し、SUSE Enterprise Linux(SLE)と全く同じバイナリパッケージで構築した。どちらのディストリビューションでもBackportsプロジェクトの下で構築されたコミュニティパッケージを使うことができる。BackportsはSUSE Package Hubに向けてパブリッシュされるため、LeapとSLEの間でスムーズにマイグレーションできるとしている。btrfsファイルシステムを使ってLeapでテストしてSLEに実装したり、Leapスナップショットにロールバックするなどのことができるという。

 デスクトップ環境ではXfce 4.16がオプションに加わった。Xfce 4.16の新しいアイコンやパレット、Setting Managerの強化などの特徴を利用できる。KDE 4のサポートが削除され、Plasma 5またはQt5にアップグレードする必要がある。DNFパッケージマネージャはバージョン4.7となり、DNF Python APIが安定扱いになった。opensuse/leap-dnfとopensuse/leap-microdnfをベースとしたコンテナを実験的にサポートした。Berkeley DBパッケージは削除の方向にあり、長期的にはBerkeley DBパッケージを使用しないソリューションを提供する予定としている。コンテナではcontainerd、podman、kubeadm、cri-oが最新のものになった。機械学習とAIでは、Tensorflow、PyTorch、ONNX、Grafana、Prometheusなどが含まれている。

 アーキテクチャのサポートでは、IBM ZとLinux ONE(s390x)のサポートが新たに加わった。PowerPCとaarch64はこれまで別のプロジェクトでメンテナンスされてきたが、本バージョンよりSLEのバイナリパッケージを使用するようになり、get.opensuse.orgよりイメージを入手できるようになった。このほかにも多数の細かな強化が加わっている。

openSUSE
https://get.opensuse.org