Amazonを批判してライセンス変更したElastic、Azureと提携
オランダElasticは5月26日、米Microsoftとの提携に基づきAzureポータルとElasticsearchとの統合「Elastic on Azure」をパブリックプレビューとして公開したことを発表した。
Elastic on AzureはAzureポータル内でElasticsearchを探し、実装、管理できる機能。顧客はAzure MarketplaceでElastic Cloudを購入したり、サポートしているAzureリージョンでElasticsearchのプロビジョニングができ、Azureアカウントを使ってシングルサインオンでElastic CloudやKibanaインスタンスにアクセスできる。Azure Private Linkを使って機密データをAzure Virtual NetworkからElasticsearch実装へルーティングする機能(ベータ)、自動のリソース容量調整による性能最適化など、クラウド向けに最適化された機能も用意する。
Elasticは1月、「Elasticsearch」と「Kibana」オープンソースのライセンスについて、それまでのApache License 2から、独自のElastic LicenseまたはSSPL(Server Side Public License)に変更した。変更の理由として、クラウド事業者が貢献することなくElasticsearchとKibanaをサービスとして提供するのを制限しつつ、フリーかつオープンな形でディストリビューションできる、と説明していた。特にAmazonに対しては、「OKではない」と批判するなど厳しい目を向けている。これに対しAmazon Web Services(AWS)はライセンス変更前のソースコードをフォークするという対策に出ていた。
オランダElastic
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