「Scala 3」が公開
Scalaプログラミング言語の開発チームは5月14日、最新のメジャーリリースとなる「Scala 3」を公開した。
Scalaは強い静的型付けを特徴とするプログラミング言語。Scala 3は2006年に公開されたバージョン2に続くメジャーリリース。”Dotty”という開発コードで8年の開発期間を経てのリリースとなり、その間100人以上の開発者が参加した。コミット数は約2万8000件、プルリクエストは約7400件あり、約4100のイシューをクローズしたと報告している。Scala 3はScala言語を全面的に見直し、型システムの多数の要素に変化が加わっている。
多数の新機能が盛り込まれているが、中でもバージョン2では実験扱いだったマクロを強化し、インライン、コンパイル時最適化などのメタプログラミング向けのツールを導入した。
シンタックスでは、”静かdなシンタックス”として構造を制御するif、while、forなどが加わった。新しい型として、|演算子を使用するUnion型、&演算子を使用するIntersection型などが加わった。型ラムダもサポートした。列挙型であるenumサポートも改善し、より簡潔になった。このほかにも多数の機能強化が加わっている。
Scala 3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。インストールせずに試すことができるオンライン実行環境のScastieも用意する。