「NetBSD 9.2」が公開

 The NetBSD Projectは5月17日、最新のUNIX系ディストリビューションとなる「NetBSD 9.2」(開発コード”Nakatomi Socrates”)を公開した。

 NetBSD 9.2は2020年2月に公開した9系の2回目のポイントリリース。NetBSDはカリフォルニア大学バークレー校が開発した4.4BSD Lite2を土台とし、1993年に初版が公開された高速性、安全性を特徴とするUNIX系OS。

 ZFSファイルシステムのサポートを改善し、NFS上でのZFSファイルシステムのエクスポートができるようになった。カーネルではこのほか、netinet、xen、hypervなどでも不具合の修正が加わった。bozotic HTTPデーモンもアップデートが加わっている。システムコールでは、fread()で、バッファされていないI/Oのバッファ処理を最適化するようになった。ARM 32-bitとLinuxの互換性を強化し、ARMv6のユーザースペースの追加、ptraceの追加などが加わった。

 NetBSD 9.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

The NetBSD Project
https://www.netbsd.org