「DragonFly BSD 6.0」が登場
BSD系ディストリビューション「DragonFly BSD」開発チームは5月10日、最新のメジャーリリースとなる「DragonFly BSD 6.0」を公開した。HAMMER 2の強化、dsynthサポートの強化、新しいVFSキャッシュなどが特徴となる。
DragonFly BSDは、FreeBSD 4.8のフォークプロジェクトとして2003年に誕生したBSD系UNIX OSプロジェクト。DragonFly 6.0は2017年に登場したDragonFly 5.0系に続くメジャーリリース。予定より遅れての公開となった。
カーネルでは、VFSキャッシュシステムを一新した。メモリページングの強化、EFIフレームバッファのサポート改善なども加わっている。Adaで書かれていたsynthをCで書き直したdsynthのサポートも強化した。dportsの一部または全てのビルドとメンテナンスができるもので、バージョン6ではzstdのサポート、meta-nodeの収集と表示などの作業が進んだ。ファイルシステムでは、バージョン5.0で早期導入され5.2で正式扱いとなったファイルシステムHAMMER2では、マルチボリュームの初期サポート、ボリューム拡張サポートなどの強化が加わった。TMPFSでも、性能改善などの強化が加わっている。
このほかにも多数の機能が加わった。またセキュリティの修正も加わっている。
DragonFly BSD
https://www.dragonflybsd.org