Apple M1 SoCを初期サポートした「OpenBSD 6.9」が公開

 The OpenBSDプロジェクトは5月1日、オープンソースのUNIX系OSの最新版「OpenBSD 6.9」公開を発表した。

 OpenBSDは移植性、セキュリティ、暗号技術の統合などの特徴を持つUNIX系OS。OpenBSD 6.9は、2020年10月に公開したOpenBSD 6.8に続く最新版。通算50回目のリリースとなった。リリースソングは”Vetera Novis”。Apple M1 SoCを搭載したデバイスの初期サポートが加わった。また、powerpc64プラットフォームのサポートを強化したほか、arm64プラットフォームのサポートも改善した。

 カーネル側では、暗号化されたRAID1のRAID1C ソフトウェアRAID設定が加わった。また、ビデオデバイス向けにkern.video.recordが加わった。kern.audio.recordに似たプライバシー機能で、デフォルトでゼロに設定されている。V4L2の仕様通りにビデオデバイスを複数回開くプロセスをサポートした。SMP、ダイレクトレンダリングマネージャなども強化が加わっている。ユーザーランド側でも電源管理インターフェイスapmがarm64で有効となるなどの強化が加わった。

 ネットワークでは、ネットワーク機器のサポート、無線ネットワークドライバ、IEEE 802.11関連で多数の強化が加わっている。このほか、OpenSMTPD 6.9.0、LibreSSL 3.3.2、OpenSSH 8.5など最新のものにアップデートされている。

 OpenBSD 6.9はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

OpenSSD
https://www.openbsd.org