「FreeBSD 13.0-RELEASE」が公開

 The FreeBSD Release Engineering Teamは4月13日、最新のメジャーリリースとなる「FreeBSD 13.0-RELEASE」公開を発表した。

 FreeBSDはBSD系のUNIX OS。高度なネットワーキング機能、性能、安定性にフォーカスしており、サーバー、デスクトップ、組み込みプラットフォーム向けと位置付けている。FreeBSD 13.0-RELEASEは2018年に公開されたバージョン12系に続くメジャーリリースとなる。

 TCPソケット上でのTLS(Transport Layer Security)データのインカーネルでのフレーミングと暗号化をサポートした。TLSはバージョン1〜1.3がサポート対象。カーネル内暗号化ドライバを経由した送信オフロードは、AES-CBCを使用するMtE暗号スイート、AWS-GCMを使用するAEAD暗号スイートで、受信オフロードはTLS 1.2向けのAES-GCM暗号スイートで使用できる。

 デフォルトのコンパイラであるclang、lld、lldbの各ユーティリティ、compiler-rt、llvm、libunwind、libc++の各ライブラリを11.0.1にアップデートした。binutils 2.17とgcc(1) 4.2.1が削除され、LLVM/Clangツールチェーンを使用するようになった。BSD版のgrep(1)がデフォルトでインストールされるようになった。これまでのデフォルトだったGNU版は削除された。qat(4)ドライバが加わった。Intel QuickAssist(QAT)デバイスの暗号アクセラレーション機能の一部をサポートする。arm64がTier-1に昇格した。PowerPC64のサポートを強化し、一部ドライバを同アーキテクチャにポーティングした。合わせて、古い機能の削除も進めた。libalias(3)からCU-SeeMeサポートを削除したほか、非推奨のドライバも削除した。

 このほか、多数の細かな機能が加わっている。

FreeBSD
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