機械データ向けの分散型SQL「CrateDB」がオープンソースに
米Crate.ioは3月24日(米国時間)、機械データ向けに最適化した「CrateDB」のコードベースを公開したことを発表した。今後オープンソースプロジェクトとして開発と提供を進める。
CrateDBは”機械データ向けのSQL”を標榜する機械データ向けに構築したデータベース。NoSQLの柔軟性と拡張性とSQLの使い勝手を加えたもので、ANSI SQL、JSON、全文検索、ダイナミックスキーマなどの機能を持ち、データやユーザーの増加に合わせた拡張性を備える。Azure IoT Hub、メトリックを収集するTelegrafなどのツールと統合できる。これを利用して、大量のデータの処理、保存、クエリ、分析などがリアルタイムでできるという。自己実装の他、オンプレミス、Microsoft AzureやAmazon Web Servicesなどの任意のクラウドで実装できる。
今回、最新版のバージョン4.5の公開に合わせて、ソースコードを公開しオープンソースプロジェクトにした。ライセンスはApache License 2。
4.5では、PostgreSQLツールとの互換性、SQLサポートの強化などが加わったほか、これまでエンタープライズ版で提供していたユーザー特権設定などの機能もコミュニティ版に統合する。開発者はこれを利用して、アドオンや拡張機能を開発したり、貢献するなどのことができるとしている。CrateDB 4.5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。