性能を強化した「Microsoft Edge 89」
米Microsoftは3月4日、Webブラウザの最新安定版となる「Microsoft Edge 89」を公開した。性能の強化が大きな特徴となる。 Microsoft Edge 89は、1月に公開されたバージョン88に続く最新版。
開発チームは過去1年パフォーマンス関連の強化を進めており、バージョン89では起動時間とタブを中心に性能改善のための機能を導入した。
起動時間では「Startup boost」として、ブラウザのウィンドウを開いた時に追加のリソースなしに中核のプロセスをバックグラウンドで開く仕組みを導入した。有効にした場合、していない場合と比較して起動時間が29%〜41%高速になるとしている。タブのスリープ機能として「Sleepiing tab」を導入、開かれたタブがリソースを消費する問題に対応する。EdgeがベースとするChromiumのfreezing技術を利用して作成した機能で、バックグラウンドのタブをスリープモードにする。そのため、タブのメモリを解放するためDIscardとは異なり、リジューム時にリロードは不要。
先行してSleeping tab機能をリリースしていたInsiderチャネルでは、Sleeping tabのCPU使用は通常のタブと比較して26%少なかったという。また、メモリの使用量も平均で16%少なく、タブを多く開いているほどメリットがわかるとしている。これらにより、バッテリ持続時間を改善できるとしている。性能ではこのほか、GoogleがChromiumで加えている性能に関する機能強化をEdgeでも反映させていくという。
外見では、タグを左側・縦方向に配置する垂直タブも導入した。このほかにもバグやセキュリティの修正なども加わっている。
Microsoft EdgeはWindows、macOS、iOS、Androidに対応している(Linux版はInsiderチャネルのみ)。
Microsoft Edge
https://www.microsoft.com/ja-jp/edge