米Oracle、「Unbreakable Enterprise Kernel 5 Update 5」公開
米Oracleは2月17日、Oracle Linux向けの「Unbreakable Enterprise Kernel 5 Update 5(R5U5)」を公開した。
Oracle LinuxはOracleの「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」クローンで、Unbreakable Enterprise Kernel(UEK) for Oracle LinuxはOracle製品向けとしてLinuxカーネルを土台に最適化とセキュリティ機能を加えたもの。オンプレミスやクラウドで動かすことができる。
UEK Release 5は、RHELと同じ「Red Hat Compatible Kernel(RHCK)」と互換性があり、RHCKで有効な機能は全て有効にしている。これに、性能の改善やカーネル最適化のためのパッチや機能を加えた。Linuxカーネルは4.14.35(LTS)。
KVMでページキャッシュのクリーニングを処理するコードを最適化した。これにより起動時間を大幅に改善できるとしている。この変更はIntelの次世代Icelakeサーバーハードウェアでローカライズされるという。
ファイルシステムとストレージでセキュリティの強化やバグの修正を行なった。Remote Direct Memory Access(RDMA)でも、RDSフェイルオーバー/フェイルバックの性能を改善するなど細かな最適化が加わっている。
セキュリティでは、Secure Bootロックダウンモード向けのsecurityfsインターフェイス(/sys/kernel/security/lockdown)が加わった。これにより、Secure Bootロックダウンの状態の読み取りや設定が可能になった。
Oracle Linux
https://www.oracle.com/linux