Mozillaら「Open Web Docs」を発表、Webプラットフォームのドキュメンテーション支援

 Mozillaらは1月25日、Webプラットフォームのドキュメンテーションのためのプロジェクト「Open Web Docs」を発表した。テクニカルライターを支援することで、Webプラットフォーム技術のドキュメンテーションの長期的存続を目指す。GoogleやMicrosoftが設立スポンサーに名を連ねている。

 Open Web Docsは主要なMDN(Mozilla Developer Network)パートナー間のコラボレーションにより実現したもので、MDN Web Docsなどのデファクト標準のリソースのドキュメンテーションプラットフォーム。オンラインのファンディングプラットフォームOpen Collective上で展開する。ドキュメンテーションを作成するテクニカルライターに資金面での支援を集めたり、コミュニティやプロセスを管理するのを支援することで、単一のベンダーや組織に依存しないようにする。これにより、長期的にWebプラットフォームのドキュメンテーションを実現できるとしている。なお、Open Web Docsは新しいドキュメンテーションプラットフォームではなく、既存のプラットフォームと連携する。現時点での優先順位はMDN Web Docsとしている。MozillaはOpen Web Docsの一部であり、Open Web DocsはMDN Web Docsを置き換えるものでも競合するものでもない、と説明している。

 設立スポンサーとして参加するCoil Technologies、Google、MicrosoftがOpen Web Docsのスタッフをサポートする。Mozilla、Samsung、World Wide Web Consortium(W3C)も追加のサポートを提供するという。1月26日までにGoogleとMicrosoftはそれぞれ25万ドル、Coilは10万ドルの財務貢献をしている。

 MozillaのMDNは2020年末にコンテンツをGitHubで公開する「Yari」プラットフォームを開始していた。Open Web DocsによりMDNでのコラボレーションがさらに容易になると説明している。

Open Web Docs
https://opencollective.com/open-web-docs