高速なPython実行環境「Pyston 2.1」が公開

 高速なPython実行環境を目指す「Pyston」の開発チームは1月22日、最新版となる「Pyston 2.1」を公開した。

 PystonはCPythonのフォークとしてスタートし、LLVMとJITを使用することで高速な実行環境を目指す。米Dropboxのプロジェクトとしてスタートしたが、その後Dropboxは支援を打ち切ったため、フルで開発を行う組織を立ち上げてプロジェクトが進んでいる。Pyston 2.1は、2020年10月に再出発した際に公開したバージョン2.0に続く最新版。バージョン2.0では、Pythonより20%高速とうたっており、2.1ではバグの修正が中心となる。また、Ubuntu 16.04パッケージ、複数のLinuxディストリビューションで使用できるポータブルリリースも加わった。ポータブルリリースはUbuntuとFedoraでテスト済みという。

 なお、Pyston開発チームは2.0よりソースコードの開示を行なっておらず、2.1でもそのままクローズドソースとなっている。1系のコードは開示されている。

Pyston
https://github.com/pyston