オープンソースのクラウド基盤ソフト「Apache CloudStack 4.15」が公開

 The Apache CloudStack Projectは1月19日(米国時間)、オープンソースのIaaS基盤ソフトウェアの最新版となる「Apache CloudStack 4.15」のリリースを発表した。

 Apache CloudStackは仮想マシンネットワークの実装・管理を行うターンキーのクラウドオーケストレーションプラットフォーム。米Citrix Systemsが2012年に寄贈したIaaS基盤をベースとし、プライベート、パブリック、ハイブリッドのクラウド環境を構築できる。Apache CloudStack 4.15は、2012年に初回のリリースが公開された4系の最新安定版。200以上の新機能、既存機能の強化、バグの修正を盛り込んだ。

 ユーザーインターフェイスが新しくなった。プロジェクトで役割ベースのユーザーをサポートしたほか、ダイナミックな役割を強化することでより粒度の高い役割ベースアクセス制御(RBAC)を実現するという。

 VMware関連では、vSphereの高度なストレージ機能のサポートによりVMwareストレージポリシー、vSAN、VMFS6、vVols、データストアクラスタを利用できるようになった。また、OVFプロパティをもつdeploy-as-isテンプレートをサポート、CloudStackクラウドで仮想アプライアンスを実装できるという。

 セカンダリストレージの管理ツールが加わった。CentOS 8、Ubuntu 20.04、MySQL 8などをサポート、out of band管理のRedfishのサポートも実現した。このほかにも多数の機能強化や新機能が加わっている。

Apache CloudStack
http://cloudstack.apache.org/