AWSが「Babelfish for PostgreSQL」を発表、Microsoft SQL ServerからPostgreSQLへのマイグレを容易に

 米Amazonのクラウド事業Amazon Web Services(AWS)は12月1日、「Babelfish for PostgreSQL」をオープンソースとして公開する計画を発表した。 「Microsoft SQL Server」からPostgreSQLへのマイグレーションを容易に行うことができるとしている。

 AWSがオンライン開催中の年次イベント「AWS re:Invent」で発表した。同社のリレーショナルデータベース「Amazon Aurora PostgreSQL」を土台にSQL Server互換の変換レイヤーを加えた「Babelfish for Aurora PostgreSQL」のオープンソース版となる。

 すでにマイグレーションサービスはいくつもあるが、Babelfish for PostgreSQLはMicrosoft SQLサーバー互換のPostgreSQLエンドポイントで、Microsoft SQL Serverアプリケーションが用いるTDS(Tabular Data Stream)プロトコル、独自SQL言語のT-SQLのコマンドの多くを理解できる。そのため、コードに大きな変更を加えたり、データベースドライバを変更することなく、SQL Server向けのアプリケーションを直接PostgreSQLサーバー上に乗せることができるとしている。

 Babelfish for PostgreSQLの公開は2021年第1四半期を予定しており、ライセンスはApache License 2.0を採用する。

Babelfish for PostgreSQL
https://babelfish-for-postgresql.github.io/babelfish-for-postgresql/