Javaロギングフレームワーク「Apache Log4j 2.14.0」公開
JavaロギングツールApache Log4j開発チームは11月11日、最新版となる「Apache Log4j 2.14.0」を公開した。
Apache Log4jはJavaのログングユーティリティで、アプリケーションの振る舞いをロギングできる。Apache Logging Services Projectの下で開発が進んでいる。2014年に登場した2系は1系と後方互換性がなく、APIの分離、SLF4J(Simple Logging Facade for Java)互換のライブラリのサポート、Markersのサポート、ラムダ式による遅延ロギング、高度フィルタリング、プラグインアーキテクチャなどを特徴とする。
Log4j 2.14.0は2019年12月に公開されたバージョン2.13に続く安定版となる。
新しいレイアウトとしてJsonTemplateLayoutを加えた。テンプレートを使ってJSONに含まれるエレメントを定義するもので、将来的にJsonLayoutをリプレースする計画という。
MongoDB 4のサポートが加わった。一方で、MongoDB 2のサポートは削除された。Disruptor WaitStrategyの設定がより柔軟になった。SLF4Jバインディングの互換性を考慮し、SLF4J 1.7以前のlog4j-slf4j-implとSLF4J 1.8以降のlog4j-slf4j18-implの2つに分割した。
このほか、多数のバグの修正や細かな機能強化が加わっている。
Apache Log4j
http://logging.apache.org/log4j/2.x/