ブラウザにも対応、アプリケーション性能モニタリング「Apache SkyWalking 8.2」

 アプリケーションパフォーマンスモニタリングツール「Apache SkyWalking」開発チームは11月1日、最新のメジャーリリースとなる「Apache SkyWalking 8.2.0」リリースを発表した。

 Apache SkyWalkingはオープンソースのアプリケーション性能モニタリング(APM)ツール。分散環境向けで、特にDocker、Kubernetes、Mesosなどを用いたマイクロサービス、クラウドネイティブ、コンテナベースのアーキテクチャを得意とする。Java、.NET Core、PHP、Node.jsなどの言語エージェントをサポートし、通知機能もある。オブサバビリティプラットフォームとしても利用できる。

 Apache SkyWalking 8.2は、6月に公開したバージョン8系の最新のリリースとなる。最新版では、ブラウザのモニタリングをサポートした。合わせてリリースした「SkyWalking Client JS」を使って、ChromeもしくはChromeとネットワークとバックエンドサービス間のネットワーク、Chromeで動くコードのモニタリングができる。これによりバックエンドに加えて、フロントエンドのレンダリング、エラーログなどについても監視対象にできるとしている。また、ページビューやユニークビジター数などについての数値も取得できるという。

 測定システムでは、OAPストリーミングシステムで測定データを収集・解析できる機能言語Meter Analysis Language(MAL)を導入した。データ型Spanも強化し、タグの特定によるクエリ追跡をサポートした。

 このほか多数の細かな強化が加わっている。

Apache SkyWalking
https://skywalking.apache.org/