Open Invention Network、exFATとAndroid ASOP 10を保護下へ

 Linux関連の特許保護のためのコンソーシアムOpen Invention Network(OIN)は10月13日(米国時間)、「Linux System Definition」を改訂し、Android AOSP 10、exFATなどのオープンソースプロジェクトを保護下に加えたことを発表した。これにより、参加企業に対し、合計で3300以上のパッケージを訴訟リスクから保護する。

 Open Invention Network(OIN)は2005年、Linuxに対する特許訴訟から企業を保護する目的で設立されたコンソーシアム。Google(米Alphabet傘下)、米IBM、中国TenCent、ソニー、楽天などが参加、2018年には米Microsoftも加わった。合計で3300以上の企業や団体がメンバーとなっている。OINは「Linux System Definition」として、Linux関連の特許を加盟企業が訴訟リスクなしに利用できるようにしている。

 今回、8回目としてLinux System Definitionを改訂し、MicrosoftがExtended File Allocation Tableとして開発したexFATのLinux実装を加えた。exFATはMicrosoftが所有する特許が含まれており、Microsoftはライセンスプログラムを展開していたが2019年にはexFATの技術仕様を公開しLinuxカーネルでの使用を支持するとしていた。当初、Microsoftの幹部はexFATをLinux System Definitionに入れるようにOINに提案していることを明かしていた。

 最新のLinux System Definitionでは、exFAT、Android AOSP 10をはじめ、Hyperledger、Apache Avro、Apache Kafka、Apache Spark、Apache Hadoop、Automotive Grade Linux(AGL)、Robot Operating System(ROS)、KDE Frameworks、Eclipse Paho、Mosquitoなど合計520の新しいソフトウェアコンポーネントが加わった。これにより、合計3393のパッケージが特許リスクから保護されるとしている。

Open Invention Network(OIN)
https://openinventionnetwork.com