塗りつぶしレイヤーを強化した「Krita 4.4」公開

 オープンソースのペイントソフトウェア「Krita」開発チームは10月13日、最新版となる「Krita 4.4」を公開した。塗りつぶしのフィルレイヤーを中心に強化が加わっている。

 KritaはC++/Qtで作成されたペイントソフトウェア。KDEのペイントツールとしてスタートし、現在はKrita Foundationの下で開発が進んでいる。ライセンスはGPL v3、Linux、macOS、Windowsで動作する(AndroidとChrome OSはベータとしてサポートする)。Krita 4.4は6月に公開したバージョン4.3に続く最新版。4系は2018年に初公開されている。

 フィル(塗りつぶし)レイヤーでたくさんの強化が加わった。フィルレイヤーのマルチスレッド対応により、マルチコア搭載マシンで計算処理を分割して塗りつぶしを行うため、高速になるとしている。パターン変換が可能になり、パターンの回転などができるようになあった。

 フィルレイヤーではまた、新しいオプションとしてドット、線、波などで全体を塗りつぶせるオプションが加わった。このほか、Disney AnimationのSeExpr表現言語の統合なども強化点となる。ブラシエンジンも強化した。またグラデーションも強化し、選択中の色を動的に使用できるようになった。

 Krita 4.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Krita
https://krita.org/