Linuxカーネル5.5.3ベースの「Linux From Scratch v10」が公開

 Linux From Scratchコミュニティは9月1日、「Linux From Scratch(LFS) Version 10.0」および「Beyond Linux From Scratch(BLFS) Version 10」公開を発表した。

 Linux From Scratch(LFS)は、ソースコードから独自のカスタムLinuxシステムを構築するための手順を示すオンラインの説明書。Beyond Linux From Scratch(BLFS)は、完成したLFSインストールに対して、様々なパッケージのインストールと設定によりニーズに合わせたものにする説明書。ともに、systemd付き(LFS systemd、BLFS systemd)となし(LFS System V、BLFS System V)がある。

 LFS v10は2019年9月に公開したバージョン9に続くメジャーリリースとなる。Linuxカーネルは5.5.3。

 新しいパッケージとして、zstd-1.4.4が加わった。また、glibc-2.31、binutils-2.34など合計35のパッケージが新しくなった。

 BLFSでは土台のLFS v9.1に加えて約1000のパッケージが加わった。テキストとフォーマット関連の変更に加えて、840以上の変更が加わったという。

 LFSとBLFSは、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Linux From Scratch
http://www.linuxfromscratch.org