カスタムLinux構築のためのドキュメント「Linux From Scratch 8.0」が公開される

 Linux From Scratch(LFS)開発チームは2月25日、カスタムLinuxを構築するためのドキュメンテーション「Linux From Scratch 8.0」および「Beyond Linux From Scratch 8.0」をリリースした。標準版とsystemd版の2種類が用意されている。

 Linux From Scratch(LFS)はソースコードからカスタムなLinuxシステムを構築するために必要な作業を段階ごとに記したドキュメント。また、それ以外にも完成したLFSインストールをよりカスタマイズしたシステムにするための作業を記した「Beyond Linux From Scratch(BLFS)」や「Automated Linux From Scratch(ALFS)」、「Cross Linux From Scratch(CLFS)」といったドキュメントや、各種支援ツールなども公開されている。

 LFS 8.0は、2011年10月に公開したバージョン7に続くアップデート版となる。合計で29のパッケージが更新された。更新されたパッケージにはglibc-2.24、binutils-2.27、gcc-6.2.0などがある。ブートスクリプトに変更が加わり、テキストも変更が加わった。

 BLFSはLFS 7.10に加えて約800のパッケージを含むもので、8.0では775件以上が更新されている。変更は主として、/libから/lib64にシンボリックリンクの削除、/usr/lib64の削除完了に伴うもので、「ゴールドリンカー」の/usr/bin/ld.goldを利用できるようになった点など。

 LFSとBLFSは、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Linux From Scratch
http://www.linuxfromscratch.org/