「Debian 9.13」が公開、9系最後のリリースに

 The Debian Projectは7月18日、GNU/Linux OSの最新安定版となる「Debian 9.13」を公開した。9系最後のリリースとなり、セキュリティ関連の修正がメインとなる。

 Debian 9.13は2017年6月に登場したDebian 9 “Stretch”の最新版。9系では13回目で最後のリリースとなる。なお、Debian開発チームは2019年7月にバージョン10 “Buster”を公開、次期版「Debian 11 “Bullseye”」の作業を進めている。

 2月に公開されたDebian 9.12に続く最新版となる。ICAPサーバーの実装であるc-icap向けアンチウイルスサービスで。オープンソースのアンチウイルスエンジンClamAV 0.102をサポートした。

 D-BusでDDoS攻撃の問題、2つのユーザー名がユーザー識別子(uid)を共有する場合のUse-After-Free(UAF)脆弱性攻撃を予防する修正が加わった。

 このほかにも、CUPS、nfs-utils、file-rollerなど多数のパッケージでセキュリティ問題を修正した。

 9.13がリリースされたことを受け、Debianのセキュリティとリリースチームは今後Debian 9系のアップデートは行わない。セキュリティの修正が必要なユーザーは最新の安定版となる10系に移行するよう呼びかけている。

Debian
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