世代別ガベージコレクションをサポートする「Lua 5.4」が公開
プログラミング言語Luaの開発チームは6月29日、最新版となる「Lua 5.4」公開を発表した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。
Luaは軽量かつ高速、アプリケーションに組み込み可能なスクリプト言語。動的型付け、移植性などの特徴を備え、オブジェクト指向、関数型プログラミング、手続き型プログラミングなどで利用できる。MIT Licenseの下で公開されている。
Lua 5.4は2015年に公開されたバージョン5.3に続く最新版。
ガベージコレクションで世代別モードが加わった。値がスコープ外になるとクローズする”to-be-closed”変数をサポートしたほか、const変数も使用できるようになった。ユーザーデータで複数のユーザー値を設定できるようになった。
警告システムを導入したほか、math.random関数の実装が新しくなり、forループの新しいセマンティックが加わった。新しい関数として、lua_resetthreadとcoroutine.closeが加わった。
Lua 5.3で初期サポートを実現したUTF-8では、コードポイントを最大2^31まで受け入れられるようになった。