長期サポート版となるHack実行環境「HHVM 4.32」リリース

 米FacebookのHHVM(HipHop Virtual Machine)開発チームは11月19日、最新安定版となる「HHVM 4.32.0」のリリースを発表した。長期サポート版(LTS)となり、およそ48週間のサポートが提供される。

 HHVMはFacebookのプログラミング言語Hack向けのプログラム実行環境。JITコンパイルアプローチを用いることで、高い性能を実現するという。元々はPHPプログラムの実行環境として開発されたが、PHPのサポートはすでに終了されており、Hackにフォーカスしている。

 HHVM 4.32は11月11日に公開されたバージョン4.31.0に続く最新版。LTSとしておよそ48週間サポートされる。また、次のLTS版は約24週間後にリリースされる予定。

 開発チームはHHVM 4.8、HHVM 4.27~4.31のサポートを継続することも明らかにしている。いっぽうで4.30のサポートは終了する。なお、HHVM 4.30は、PHPをサポートする最後のリリースとなる。

 HHVM 4.32では、ランタイムで提供される関数の一部で型チェッカーが認識しないという問題を修正した。ランタイムの設定オプションhhvm.php7.int_semanticsは削除された。型チェッカーのヘルパー型varray_or_darrayで、2種類の型パラメーターが加わった。

 開発者向けの強化として、OCamlツール向けに適切な環境を設定できるようになった。HHVM(Proxygen)をバンドルしたHTTPサーバーでMOVEメソッドを利用できるようになった。

 HHVM 4.32はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

HHVM
https://hhvm.com/