「Rust 1.37」リリース

 Mozillaのプログラミング言語「Rust」開発チームは8月15日、最新版となる「Rust 1.37.0」を公開した。

 Rustはリッチな型システムとオーナーシップモデルなどの特徴を備え、性能、信頼性、開発の生産性を目指してMozillaが開発するプログラミング言語。

 Rust 1.37は7月に公開したバージョン1.36に続く最新版。本バージョンでは列挙型のenumの変種をtypeエイリアスで参照可能になった。Selfが型エイリアスと同様の振る舞いをすることから、Self::Variantでenum変種を参照することもできるという。

 また、依存性をフェッチしてvendor/ディレクトリに入れ、ビルドで必要な設定スニペットを表示するコマンドである「cargo vendor」コマンドがCargoに統合された。

 名称をつけないconstアイテムを作成できるようになった。_を付与することで、定数に明確な名称をつけずに利用できるという。また、rustcコンパイラを強化し、プロファイルに基づく最適化(Profile-guided Optimization)のサポートを安定させた。

 このほかにも多数の細かな機能強化が加わっている。

Rust
https://www.rust-lang.org/