GPUドライバのテストフレームワーク「GraphicsFuzz 1.2」リリース

 Googleの「GraphicsFuzz」開発チームは3月7日、GPUドライバー向けテストフレームワークの最新安定版「GraphicsFuzz 1.2」を公開した。クロスプラットフォーム対応などの機能が加わっている。

 GraphicsFuzzはグラフィックシェーダコンパイラのバグを自動検出するテストフレームワーク。GLSLシェーダーで動き、glslangValidatorとspirv-toolsを使ってSPIR-Vをターゲットにする。2018年にGoogleに買収され、オープンソースプロジェクトとなった。

 GraphicsFuzz 1.2は2018年12月に公開されたバージョン1.1に続く最新版。VulkanのシェーダージョブのレンダリングがAmberベースとなり、Windows、Linux、Android向けにコンパイルできるようになった。Amber採用にあたってこれまでサードパーティの依存性を可能な限りバンドルしていたが、その方針をやめてソースからシンプルに構築できるようにしたという。一方で、一部含まれていない機能があり、今後追加するとしている。

 コンピュートシェーダーのサポートが加わり、ジェネレーターなどでサポートした。なお、コンピュートシェーダーはWebUIでは利用できない。また、テストキャッシュを削減するアルゴリズムを改善し、高速化を図った。

 このほかバグも修正されている。

GraphicsFuzz
https://github.com/google/graphicsfuzz