Apple傘下の分散データストア「FoundationDB」、オープンソース化
分散データストア「FoundationDB」プロジェクトは4月19日、FoundationDBをオープンソースプロジェクトとして運営していくことを発表した。すでにコードをGitHubで公開している。
FoundationDBは分散データベースシステムで、2010年にスタートアップとしてスタートした。その後Appleが2015年に取得、同社のクラウドサービス「iCloud」のインフラなどで使われているという。
一般的なハードウェアで構成したクラスタで大規模なデータベースを運用できる。マシンを追加することで規模を拡張でき、ハードウェアに支障が発生した際に自動で修復する機能や、ACIDトランザクションのサポートなどもある。新しいデータモデル、API、クエリ言語をコアにマッピングするレイヤを持ち、これを利用して複数のデータ要素を単一のトランザクションでアップデートできる。
また、キーバリューストアとしてデータを組織化し、大規模な構造化データを処理できる。ワークロードの読み込み/書き出しに最適で、Python、Go、Ruby、Node.js、Java、PHP、Cなどの言語向けバインディングが用意されている。
今回のオープンソース化に伴い、GitHubでコードを公開し、コミュニティのための公式のフォーラムなども用意した。FoundationDBの最新版はバージョン5.1.7、プロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。
FoundationDB
https://www.foundationdb.org/