ユーザー体験調査を支援するApache SensSoftプロジェクト、Webアプリケーション向けの「UserALE.js 1.0.0」をリリース

 Apache SensSoftチームは3月12日、「Apache SensSoft UserALE.js 1.0.0」を公開した。Webページを閲覧するユーザーのアクションを記録して追跡でき、ユーザー体験についての洞察を得られるツールとなる。

 Apache SensSoftはユーザーアクティビティログの記録および解析のための機能を提供するシステムを開発するプロジェクト。これを利用して開発者はアプリケーションの利用状況などを記録し、さまざまな洞察を得られる。

 UserALE.jsはJavaScriptフロントエンドアプリケーション向けの計測ライブラリ。「UseALE」はUser Activity Logging Engineの略。UseALEクライアントとしてはPyQt5向けの「Apache UserALE.py」もある。

 UserALEデータの処理と分析のフレームワークとして「Apache Distill」を用い、「Apache TAP」により得られた情報をベースにしたカスタマイズ可能なビジュアル分析ライブラリを利用できる。

 これらのコンポーネントをバンドルしてDockerコンテナ化しており、クラウドまたはオンプレミスで容易にデプロイできる。事前設定は不要で、すぐに利用できるという。

 UserALE.js 1.0.0や関連ツールのバイナリおよびソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache Software License 2.0。

Apache SensSoft
http://senssoft.incubator.apache.org/