オープンソースの分散型分析エンジン「Apache Kylin 2.2」リリース

 オープンソースの分散型分析エンジン「Apache Kylin」開発チームは11月4日、最新版「Apache Kylin 2.2.0」の公開を発表した。

 Apache KylinはJavaで実装されたオープンソースの分散型分析エンジン。米eBayで開発され、Apache Software Foundationに寄贈された。Hadoop上でANSI SQLインターフェイスとOLAPを提供、速度、拡張性などを特徴とする。LDAPやSAML統合のサポート、データの圧縮とエンコード、ジョブ管理、モニタリングなどの機能を持つ。

 Apache Kylin 2.2は、8月にリリースされたバージョン2.1に続く最新版。バージョン2は7月にリリースされており、2.2は2.1のコードをベースに70種類以上のバグ修正と強化が加わった。

 新機能として、Hadoop向けのセキュリティ管理機能である「Apache Ranger」を利用してACLを管理できるようになった。また、ResourceStoreを利用してACLファイルを管理できるようになった。テーブルレベルでのACLもサポートした。

 HTableのテーブル名のプリフィックスが設定可能となった。Spark Cubingが正式扱いになり、Tomcatはバージョン7.0.82になった。

Apache Kylin
http://kylin.apache.org/