initの自由を目指すディストリビューション「Devuan 1.0」が公開

 DebianからフォークしたLinuxディストリビューション「Devuan」の開発チームは5月26日、初の安定版となる「Devuan Jessie 1.0.0 stable LTS」公開を発表した。「initの自由」を目指し、さまざまなinitシステムがサポートされているのが特徴。

 Devuanは、Debian Linuxディストリビューションからフォークして2014年 11月にスタートしたプロジェクト。Debian 8ではinitシステムとしてsystemdがデフォルトで採用されたが、これに反対する開発者らが立ち上げた。Devuanをベースとしたディストリビューションも作成されている。

 Dvuan Jessie 1.0はDebian 8 「Jessie」の派生となり、デフォルトのデスクトップはXfceを採用する。開発は当初の予定から遅れ、初のベータ版は2016年4月に公開、同年11月に2回目のベータ版が公開され、2017年4月にリリース候補(RC)が公開された。

 RC版ではRefractaスクリプト、ARMサポートの改善、systemdのないnetwork-managerなどが加わった。その後、reportbug、desktop-base、xfce4-panelなどが最新のものにアップデートされている。

 開発チームによると、DevuanはDebian 7(Wheezy)とDebian 8(Jessie)から容易にアップグレードできるとしている。

Devuan
https://devuan.org/