「Vine Linux 6.5」がリリース

 汎用Linuxディストリビューション「Vine Linux」を開発するProject Vineは4月3日、最新版「Vine Linux 6.5」(開発コード「Pupille」)のリリースを発表した。2年2か月ぶりのアップデートとなり、6.3と互換性を維持しつつソフトウェアの更新が行われている。

 Vine Linuxは鈴木大輔氏が中心となって開発する日本語のLinuxディストリビューション。日本語対応では入力フレームワークとしてIBusをサポート、入力エンジンにはMozcを利用する。デフォルトのデスクトップはGNOMEで、対応プラットフォームはi686およびx86_64。

 Vine Linux 6.5は、2011年に公開されたVine Linux 6系の最新版。2015年2月に公開されたバージョン6.3に続くものとなる。6.3とコア部分の互換性を維持したリフレッシュ版となり、Linuxカーネルは長期サポート版(LTS)のバージョン4.4.yを採用した。

 Toolchainが新しくなり、gccは4.9.3、glibcは2.23、binutilsは2.26にそれぞれアップデートした。パッケージも、Firefox(バージョン52)、Thunderbird(バージョン45)、LibreOffice(バージョン5.1)、OpenJDK(バーオン1.7.0.91)、OpenSSL(1.0.1u)など最新のものに更新されている。

 Vine Linux 6.5は、DVDエディションのみの提供となる。DVD/USB ISOイメージは各ミラーサイトよりダウンロードできる。

Vine Linux
https://vinelinux.org/