Hadoopを安全にする「Apache Ranger」がASFのトップレベルプロジェクトに

 Apache Software Foundation(ASF)は2月8日(米国時間)、Apache Hadoopのセキュリティフレームワーク「Apache Ranger」がトップレベルプロジェクト(TLP)に昇格したことを発表した。

 Apache RangerはApache Hadoopプラットフォームのデータセキュリティをモニタリング・管理するフレームワーク。Hadoopコンポーネント全体で一貫性のあるセキュリティポリシーを定義・設定し、一元的に管理できる。2014年7月にApache Incubatorとなり、最新安定版は1月末に公開されたバージョン0.6.3。

 Hadoopのキー管理サービスAPIと互換性があり、HDFS Transparent Data Encryptionの暗号化キーの保存と管理ができるRanger Key Management Service、動的な列マスキングと行フィルタリングなどの機能をもつ。Apache Hadoop HDFS、Apache Hive、Apache Kafka、Apache HBaseなどのApacheのビックデータ関連技術をネイティブでサポートする。また、プラグインアーキテクチャを持ち、Hadoopエコシステム外の技術を追加することもできる。

 Apache Software Foundation(ASF)は350以上のオープンソースプロジェクトを擁する非営利団体で、プロジェクトはIncubatorとしてスタートする。コミュニティの活発さやガバナンスを評価し、トップレベルプロジェクト(TLP)に昇格するという仕組みを持つ。

Apache Ranger
http://ranger.apache.org/