フィンテック企業のR3、ブロックチェーン技術「Corda」をオープンソースに

 フィンテックベンチャー企業のR3 CEVは11月30日、分散レジャー(台帳)プラットフォーム「Corda」をオープンソース化して公開したことを発表した。開発者はソースコードにアクセスしてコラボレーションができるとしている。

 R3はJ.P. Morgan Chase、Barclays、Bank of Americaなどの金融機関を含む70以上の組織や企業が集まったコンソシアムで、ブロックチェーンシステムのメリットを意識して開発した分散レッジャープラットフォームとしてCordaの開発を進めていた。

 Cordaハ企業の財務取引の記録、実行、管理ができるもので、承認された人にしか取引内のデータにアクセスできないように制限されているなど、規制遵守も満たすという。Corda上の財務合意はスマート契約という形をとり、法に則った形でプラットフォーム上の合意が行われるようにビジネスロジックとデータを関連する法律とリンクさせる。

 SQLでレッジャーのクエリができ、外部のプラットフォームとの連携も可能。バルクインポートなどの機能も用意し、統合と相互運用にも優れるとしている。

 R3はソースコード公開に合わせ、Cordaについて開発者向けの情報を集めたWebサイトCorda.netも開設した。開発者は同サイトよりソースコードを入手できる。

Corda
https://www.corda.net/