米Microsoft、「Azure Container Service(ACS)」のエンジンをオープンソースに
米Microsoftは11月7日、クラウド内にあるコンテナを運用管理するツール「Azure Container Service(ACS)」の中核となるエンジン部分を「ACS Engine」としてオープンソースにしたことを発表した。
Azure Container Service(ACS)はMicrosoftが4月に一般公開したツール。開発者はApache MesosやDocker Swarmなどを利用してアプリケーションを管理でき、コードを変更することなくコンテナワークロードをAzureに移動したりAzureから移動することができるという。
MesosphereのDatacenter Operating System(DC/OS)、Docker Swarmといったコンテナオーケストレーションツールを利用して、Azure上のDocker対応クラスタ向けのARM(Azure Resource Manager)テンプレートを生成する。ARMテンプレートシンタックスに似たクラスタ定義を入力するもので、これを利用してコンテナオーケストレーションツールの指定、エージェントプールの設定、Dockerクラスタサイズの設定などができる。
今回ACSのコアエンジンをオープンソースにすることで、MicrosoftがどのようにDC/OS、Swarm、Kubernetesを実装し、Azure上で協調するのかのベストプラクティスを共有できるとしている。また、サービスの実装を修正したりカスタマイズできると説明している。
Microsoftは合わせてDC/OS 1.8.4のサポート、ACS上でのKubernetes 1.4のサポート(プレビュー)も発表した。これによりDC/OS、Docker Swarm、Kubernetesからコンテナオーケストレーションプラットフォームを選択できるようになった。
ACS EngineはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。
ACS Engine
https://github.com/Azure/acs-engine