「Parrot Security 3.2」がリリース

 Parrot Security開発チームは10月15日、最新安定版となる「Parrot Security 3.2」(開発コード「CyberSloop」)を公開した。

 Parrot Securityはクラウドペネトレーション、IoTセキュリティを念頭に置いて開発されたGNU/Linuxディストリビューション。Debianをベースにセキュリティとデジタルフォレンジック専門家向けの移植性の高いライブラリを組み込み、同時にTOR、I2P、anonsurf、pgpといったプライバシー保護のために匿名や暗号化を施す開発ツールも含む。このような特徴から、倫理的ハッカー向けといわれている。

 Parrot Security 3.2は6月に公開された3系のポイントリリースとなる。最新版はLinuxカーネルが4.7となり、DebianはDebian GNU/Linux 9 「Stretch」(テスト版)をベースとする。また、デスクトップ環境にはMate 1.16を採用する。これに合わせて、GtkやMATEに関連した互換性問題も修正した。

 バグの修正と安定性の強化が中心で、anonsurf、menuexecなどの問題を修正した。また、Parrot StudioでのKDE Plasmaサポートなどが加わり、Debianのpkg-securityリポジトリから一部パッケージをインポートした。カーハッキングツールなど自動車関連のツールも加わっている。

 Parrot Security 3.2は、フルエディション(32ビットと64ビット)、コアシステムのみを含むLiteエディション、GUIを含まないサーバー向けのCloudエディションがあり、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Parrot Security
https://www.parrotsec.org/