AWS Lambdaを容易に実装・管理できる「Apex」
米Amazon Web Servicesの提供するサービス「AWS Lambda」向けの実装・管理ツール「Apex」が登場した。AWS Lambdaを容易に利用するためのソフトウェアとなり、早期版「Apex 0.4.1」をダウンロードできる。
AWS Lambdaは2014年にAmazon Web Services(AWS)が発表したサービスで、イベンド駆動型のコンピューティングサービス。クラウド上でサーバープロビジョニングなしでコードを実行でき、Amazon S3パケットのオブジェクト変更、Amazon DynamoDBのテーブル更新など多数のイベントからAWS Lambda関数を呼び出すことができる。
ApexはGoで作成された軽量のプログラムで、AWS Lambdaを利用したサーバーレスアーキテクチャを管理できる。Apexを開発したTJ Holowaychuk氏は、ライブラリをインストールできない、API Gatewayとのやりとりが必要などのAWS Lambdaの制限や問題を指摘し、これへの対策としてApex開発に至ったと説明している。
ApexはLambdaジョブを動かすためのプロジェクトレベルのリソース管理を提供する。ランタイムはNode.js、Go、Pythonをサポートする。JSONベースの設定ファイルを利用して、プロジェクトレベルのデフォルト設定ができる。このほか、バイナリのインストール、コマンドライン機能の実行、ストリーミング、ロールバック、変更プレビュー(dry run)などの機能も備える。
Holowaychuck氏によると、Terraformなどの既存ツールの置き換えを狙ったものではないとのこと。今後、API Gateway管理、Lambdaインプット関連の機能などを強化を予定しているという。
ApexはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはMIT License。