Mozillaが開発を進めるプログラミング言語「Rust 1.4」リリース、安定性を強化
Mozillaが開発するプログラミング言語Rustの最新版「Rust 1.4」がリリースされた。本リリースでは安定性の強化を中心に開発が進められているという。
Rustは高速、安全性、並列などの特徴を持つプログラミング言語。MIT Licenseで提供されており、WindowsおよびMac OS X、Linux、FreeBSDなどで利用できる。
9月に公開されたRust 1.3に続く最新版となる。安定性にフォーカスしたもので、新機能は少ない。型システムを強化し、新しいルールに反するコードについて警告しつつコンパイルを行うようになった。次期バージョン1.5では、警告がエラーになるとしている。また、「\n」や「\r\n」を改行コードとして扱う関数のバグを修正した。このほか合計で48種類のAPIが安定扱いとなった一方で、8種類のAPIが非推奨となった。
パフォーマンスも改善されており、逆方向検索の文字列が双方向アルゴリズムにより高速になったほか、memcmpの利用により列比較を最適化したという。Windowsサポートも改善され、64ビットMSVC ABIとリンカーをターゲットとするビルドもサポートされた。パッケージマネージャ「Cargo」も強化されている。