「Node.js 5.0」が公開、V8のアップデートや各種モジュールの強化などが行われる
Node.js開発チームは10月29日、JavaScript実行環境の最新安定版「Node.js 5.0.0」をリリースした。4.0リリースから約2か月での最新版リリースで、年2回のリリースサイクルに向けた調整版となる。
Node.js 5.0は9月に公開されたNode.js 4.0に続く最新版。バージョン4系(開発コード「Argon」)は30か月間のサポートを提供する「長期サポート(LTS)」版で2018年4月までサポートされるのに対し、本バージョンのサポート期間は8か月となっている。2016年4月公開予定のバージョン6はLTS版となる予定で、その後は6ヶ月おきに安定版をリリースし、その2回に1回がLTS版となるサイクルを回していくとしている。そのため、大規模システムなど運用環境が複雑で安定性が必要な場合は、継続して4.2系を利用することを推奨している。
最新版では、JavaScript実行エンジン「V8」のバージョンが4.5から4.6となった。spread operator、new.targetが実装されている。パッケージマネージャ「npm」も2.14.7から3.3.6にアップグレードされている。
後方互換性のない変更もいくつか加わったている。Bufferクラスでは「raw」と「raws」の2種類のエンコード形式が削除された。また、_linklistが非推奨となり、「require.paths」と「require.registerExtension」が削除された。httpモジュールではパーシング時に一部ヘッダの複製を行わなくなり、メソッドとヘッダの名前はRFC 2616のトークン規定との一致が必須となった。また、tlsモジュールではALPNのサポートが加わり、TLSオプションも強化されている。
Node.js 5はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Node.js
https://nodejs.org/